培った化学知識を活かして
健全な環境を守り続けます。
創薬支援事業本部環境リスク評価センター
環境影響評価グループ
柴田 篤
理工学研究科理学専攻修了
2011年入社
製薬会社や化学会社などの依頼を受けて、新規化学物質の安全性に関する一連の検査を実施するのが環境リスク評価センターの役割です。私はそのなかでも「生分解試験」を担当しており、活性汚泥という微生物を用いて、化学物質の分解プロセスや、生成される代謝物を調べています。
一口に化学物質といっても多種多様で、それぞれに合った分析機器・手法を選び、その結果を解析することが求められます。ときには分析手法が確立できなかったり、代謝物が突き止められなかったりという困難もありますが、初めて担当した化学物質について検査をやりきったときは、なんともいえない達成感がありました。
就職活動にあたっては、大学や大学院で学んだ化学の知識を活かして、人の役に立つ職業に就きたいと考えていました。そうしたなかで当社と出会い、医薬品の開発支援や化学物質の安全性評価を通して、幅広く世の中に貢献できることを知り「この会社なら、志望通りの仕事ができる」と確信できました。
私の担当試験は生物を扱うだけに、時として予想外の実験結果となったり、試験が不成立となったりしてしまうケースもあります。そうした苦労を乗り越え、自分の担当した物質が化審法の審査をクリアし、晴れて新規化学物質として登録されたときには、大きな達成感を味わえます。
現在はスタディ・ディレクター(SD)という試験責任者と二人一組で試験を担当しています。少しでも自力で問題を解決し、効率よく試験を進められるようになるのが当面の目標ですが、いずれは私自身がSDとして試験を担い、会社や社会に貢献していけるようになりたいと思っています。
就職は、確かに人生の大きな節目ではありますが、今後の人生のすべてを決めてしまうわけでありません。むしろ、今後の自分自身の可能性を広げていく場だと思いますので、気負いすることなく、後悔なくやりきってほしいと思います。